2021-01-01から1年間の記事一覧
〜あらすじ 全作において一時的に三体文明をしりぞけることに成功した人類。その一方で、極秘のプランが進行していた。 『階梯計画』といわれるこの計画は、三体文明に人間のスパイを一人送り込むという奇想天外なものだった。この不可能とも思えるプロジェ…
〜あらすじ 四百数十年後に地球に到達する三体人の大艦隊。 一方人類は、ソフォンによる監視と妨害により、対抗するための科学的発展もままならない。 起死回生の一手をさぐるべく、面壁計画を実行する人類。 計画を託された4人の面壁者のメンバーに葉文傑…
あらすじ(物語冒頭部分) 1967年、文化大革命の糾弾集会で、目の前で父を殺された天体物理学者の葉文傑(よう・ぶんけつ)。自身も迫害を受ける過程のなかで、ひとつの信念がこころのなかに芽生える。 ~人類はみずからを修正できない。外部からの手助け…
以前から、興味はあったのだ。 悪魔だの地球外生命だの、そんなものはうさんくさい。どうせよくあるような話だろうなと思いつつ、現代の神話とまで呼ばれるこのクトゥルーの一連の物語を読まずに済ませてきた。 べつに、こんなものに手を出さなくても、世の…
あなたは、 「俺(わたし)はこの会社であと何年働いていかなきゃならないんだろうか(悲)?」とか 「週5ってどう考えても働きすぎだろ(怒)!俺は週2くらいがちょうどいいんだ(怒)!」とか 「そもそもなんで働かなきゃいけないんだよ(哀)。おれの仕事は主に二…
こうして話を始めるとなると、君はまず最初に、僕がどこで生まれたかとか、どんなみっともない子ども時代を送ったかとか、ぼくが生まれる前に両親が何をしていたかとか、その手のデイヴィッド・カッパーフィールド的なしょうもないことあれこれを知りたがる…
例えばあなたは職場で、学校で、家庭で、だれかに嫌なことを言われて、 「あ~、イライラする!あのときこう言ってやれば良かったなあ」なんて思うことはありませんか? 私はしょっちゅうあります! 言われたその場では、ずいぶんおかしなことを言っているな…
三日坊主は治せる。 そんなことを言われたらあなたはすぐに信じられるだろうか。 明日からダイエットするぞ! 明日から毎日一時間勉強するぞ! 明日から早起きするぞ! そんな決意をわたしたちは一体なんど繰り返してきただろう。 ご多分にもれず私も同じ。…
素晴らしく薄い本だ。 「これは紛れもなく、旅本だな。」そんな気がして、ジーパンの尻ポケットに入れて先月一人、長野県上高地へ旅行に行った。大正池の脇の遊歩道をぶらぶら歩いていると、目の前を流れる大正池の澄んだ水が、本の中の小川と重なり合う。 …
落語とは、つまるところ一人芝居だ。 すべての登場人物を、噺家はたった一人で演じ分ける。 ひとつの物語に主人公と、主要人物2~3人。 その他ゆかいな脇役たちが数名。多くて10名ほどの 人物を15分から30分くらいの間で演じ分けることになる。 噺家の…
歌手のYamaさんがたった今、YouTubeでライヴの無料配信をされていた。 素晴らしかった。ほんとうに素晴らしかった。 歌のうまさと声の良さが他のどの歌手よりも 頭抜けている。もはやもう神ですか。貴女は。 胸になにかをつめこまれてしまったようだ。 そし…
家霊 (ハルキ文庫) [ 岡本かの子 ] こと文章を書くことにかけては、岡本さんちの真の天才はかの子である。 夫である一平の力の抜けたイラストに妙に愛きょうのある文章も好きだし、子供、岡本太郎の唯我独尊的思想にもしびれるが、底なし沼のような深さは…
12歳・夏 田舎のおじさんから送られてきたダンボールの中に、横山光輝の『三国志』がドサッと入っていた。数日おきにパラパラしてるうちにあれよあれよとトリコになったが、37巻までしか入っていなかったので、貯金を切り崩し、急きょ残りの巻(全60巻…
【送料無料】 眩暈 / エリアス・カネッティ 【本】 徹底して、頭のおかしな人物しか出てこない。この点カネッティはまるで容赦がない。このように病的に狂った物語を、たかだか二十六歳のときに書き上げたのはとても怖いことだ。何をどう感じ、どう考えたり…
人と本とが出会うとき、多くの場合はすれ違いに終わる。 書店の棚から手に取ってみてパラパラめくり、そのまま棚に戻す。大抵の場合は、装丁が美しいだとか贔屓の作家だとか、書名のインパクトだとか、なんだかわからないけれどぶ厚いだとかそんなことが私た…
死の家の記録 (光文社古典新訳文庫) [ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス ] たった一人。 もし無人島に漂着するのであればわたしの懐にたまたま入っていて欲しいと思うのは今のところぶっちぎりで本書なのです。理由はあとで述べるとして、まず著…
ドストエフスキーは『カラマーゾフの兄弟』が最も有名だが、個人的には本書『罪と罰』の方が圧倒的に面白い。それはもう、小説史上NO5には入るであろうと、独断で太鼓判を押したくなる面白さだ。 そもそも長い小説だが、ドスト特有の冗長さが本書にはない。…
旅の絵本 (日本傑作絵本シリーズ) [ 安野光雅 ]楽天で購入 その土地の「光」を見ることを「観る・光」、「観光」と言います。 ・・・と、先日浅草演芸ホールで柳家さん喬師匠が言ってましたが、 本当にその通りだなあと、旅に出るたび思います。 本書はま…
ゴットハルト鉄道 (講談社文芸文庫) [ 多和田 葉子 ]楽天で購入失礼。余談から入らせていただきます。 ひそやかな趣味とは良いもので、誰にも迷惑かけずに楽しめるものの最たるものは妄想である。 私も数年来、たしなむ程度に楽しんできた。あれは社会人に…
ずるぽんずるぽん。おいじーーーーー!!! なぞの手書き文字がおどっている。 なんだか疲れ果て、もうなにもできないけどせめてじぶんにご褒美を、とおもって立ちよった書店。 平台につまれていたこの本を手にとり、ページをめくって目にしたものがこれだっ…