- Book Box - 本は宝箱。

SF・幻想文学多めの読書感想サイトです。基本好きな本しか感想書かないので、書いてある本はすべてオススメです。うまくいかない時ほど読書量がふえるという闇の傾向があります。それでも基本読書はたのしい。つれづれと書いていきます。

エッセイ

感想『人間この劇的なるもの』福田恒存著〜人間はただ、生きることを欲しているのではない。現実の生活とはべつの次元に、意識の生活があるのだ。それに関わらずには、いかなる人生論も幸福論もなりたたぬ(本書より抜粋)。エッセイのように読みやすく、哲学書のように深い、私の人生の指南書。

A:福田恆存にあった?小林秀雄の跡取りは福田恆存という奴だ。これは偉いよ。 B:福田恆存という人はいっぺん何かの用で家へ来たことがある。あんたという人は実に邪魔になる人だと言っていた。 A:あいつは立派だな、小林秀雄から脱出するのを、もっぱら心…

感想『恐怖と愛の映画102』中野京子著 +ぼくたちのファム・ファタール+ ~一本につき2ページ半の文章と一枚の写真カットにより構成されるサクサク読める映画エッセイ。映画という媒体の素晴らしさを再認識させる明察、名文のオンパレード。

A 自分の人生の主役は自分だ。となると、他人の人生においては、誰もが脇役でしかない。 B 小説にしても映画にしても、敵役が強力でなければヒーローも輝かない まるで箴言のように印象的な書き出しでエッセイは始まる。 ほうっと思う間もなくあらすじの説明…

感想『無職ときどきハイボール』酒村ゆっけ著〜ネオニート、酒テロリストなる彼女は一体何者なのか。可愛らしい外見とは裏腹に、底知れぬ破天荒と軽やかな文才が垣間見える。登録者数40万人の人気ユーチューバである著者初となる、最低かつ最高な酒と食の沼エッセイ。

ずるぽんずるぽん。おいじーーーーー!!! なぞの手書き文字がおどっている。 なんだか疲れ果て、もうなにもできないけどせめてじぶんにご褒美を、とおもって立ちよった書店。 平台につまれていたこの本を手にとり、ページをめくって目にしたものがこれだっ…