- Book Box - 本は宝箱。

SF・幻想文学多めの読書感想サイトです。基本好きな本しか感想書かないので、書いてある本はすべてオススメです。うまくいかない時ほど読書量がふえるという闇の傾向があります。それでも基本読書はたのしい。つれづれと書いていきます。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

感想『罪と罰(1・2・3)』ドストエフスキー著〜人という音楽が爆音で流れている。

ドストエフスキーは『カラマーゾフの兄弟』が最も有名だが、個人的には本書『罪と罰』の方が圧倒的に面白い。それはもう、小説史上NO5には入るであろうと、独断で太鼓判を押したくなる面白さだ。 そもそも長い小説だが、ドスト特有の冗長さが本書にはない。…

千の目でみる千の光『旅の絵本』安野光雅

旅の絵本 (日本傑作絵本シリーズ) [ 安野光雅 ]楽天で購入 その土地の「光」を見ることを「観る・光」、「観光」と言います。 ・・・と、先日浅草演芸ホールで柳家さん喬師匠が言ってましたが、 本当にその通りだなあと、旅に出るたび思います。 本書はま…

妄想 in the world 『ゴッドハルト鉄道』多和田葉子

ゴットハルト鉄道 (講談社文芸文庫) [ 多和田 葉子 ]楽天で購入失礼。余談から入らせていただきます。 ひそやかな趣味とは良いもので、誰にも迷惑かけずに楽しめるものの最たるものは妄想である。 私も数年来、たしなむ程度に楽しんできた。あれは社会人に…

感想『無職ときどきハイボール』酒村ゆっけ著〜ネオニート、酒テロリストなる彼女は一体何者なのか。可愛らしい外見とは裏腹に、底知れぬ破天荒と軽やかな文才が垣間見える。登録者数40万人の人気ユーチューバである著者初となる、最低かつ最高な酒と食の沼エッセイ。

ずるぽんずるぽん。おいじーーーーー!!! なぞの手書き文字がおどっている。 なんだか疲れ果て、もうなにもできないけどせめてじぶんにご褒美を、とおもって立ちよった書店。 平台につまれていたこの本を手にとり、ページをめくって目にしたものがこれだっ…