2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
歌手のYamaさんがたった今、YouTubeでライヴの無料配信をされていた。 素晴らしかった。ほんとうに素晴らしかった。 歌のうまさと声の良さが他のどの歌手よりも 頭抜けている。もはやもう神ですか。貴女は。 胸になにかをつめこまれてしまったようだ。 そし…
家霊 (ハルキ文庫) [ 岡本かの子 ] こと文章を書くことにかけては、岡本さんちの真の天才はかの子である。 夫である一平の力の抜けたイラストに妙に愛きょうのある文章も好きだし、子供、岡本太郎の唯我独尊的思想にもしびれるが、底なし沼のような深さは…
12歳・夏 田舎のおじさんから送られてきたダンボールの中に、横山光輝の『三国志』がドサッと入っていた。数日おきにパラパラしてるうちにあれよあれよとトリコになったが、37巻までしか入っていなかったので、貯金を切り崩し、急きょ残りの巻(全60巻…
【送料無料】 眩暈 / エリアス・カネッティ 【本】 徹底して、頭のおかしな人物しか出てこない。この点カネッティはまるで容赦がない。このように病的に狂った物語を、たかだか二十六歳のときに書き上げたのはとても怖いことだ。何をどう感じ、どう考えたり…
人と本とが出会うとき、多くの場合はすれ違いに終わる。 書店の棚から手に取ってみてパラパラめくり、そのまま棚に戻す。大抵の場合は、装丁が美しいだとか贔屓の作家だとか、書名のインパクトだとか、なんだかわからないけれどぶ厚いだとかそんなことが私た…
死の家の記録 (光文社古典新訳文庫) [ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス ] たった一人。 もし無人島に漂着するのであればわたしの懐にたまたま入っていて欲しいと思うのは今のところぶっちぎりで本書なのです。理由はあとで述べるとして、まず著…